若月圭太のアニメ映画感想ブログ

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スパイダーマンシリーズ初心者による「スパイダーマン:スパイダーバース」感想

 

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 スパイダーマンシリーズはこれまでに数多くの映画が製作されているためなかなか手を出しづらいところがあります。かくいう私もスパイダーマンの映画は2002年公開の映画を見たぐらいでお世辞にもスパイダーマンに詳しいとは言えません。

 その私が断言しますがこの作品はスパイダーマンシリーズを知らなくても十分に楽しめる作品です。特に映像表現としてはかなり特徴的な表現手法を用いており、アニメーション作品が好きな方は是非見て欲しいです。

あらすじ

 さて、先日アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞した本作はスパイダーマンシリーズ初のアニメーション映画はとなります。

 ブルックリンに住む高校生マイルス・モラレスはある日突然変異のクモに噛まれスパイダーマンの能力を手に入れます。マイルスは異次元への扉を開こうとするキングピンと防ごうとするスパイダーマン(ピーター・パーカー)の闘いに遭遇しますが、ピーター・パーカーは死亡。失意のマイルスの前に現れたのは別の次元からやってきたピーター・B・パーカー、さらに4人の別次元のスパイダーマンが加わり、6人は元の世界に帰還するため、キングピンの野望を阻止するために協力して立ち向かうというのが本作のあらすじです。

ペニー・パーカーちゃん


映画『スパイダーマン:スパイダーバース』本編映像<ペニー・パーカー編>(3/8全国公開)

 本作の一番のみどころは世間的には斬新な映像表現ですが、私にとってはペニー・パーカーちゃんです。彼女は3145年の別次元のNYからやってきた日系アメリカ人の高校生で、ロボSP//drを操るスパイダーマンなのですが、キャラクターデザインが日本アニメ風かつ頭身低めのちょい萌えキャラ風で、表情がコロコロ変わってときどきジト目になったりなんかもしてとってもかわいいんですよ。惜しむらくは動きがジェリージャムやアドベンチャータイムといったカートゥーン風の動きで日本アニメ風にはなっていなかったところが残念でした。まあそれでもかわいいのですが。

 映像表現についてもペニー・パーカーが日本アニメ風に描かれていたように、その他のキャラもカートゥーン調であったり、白黒で描かれていたりとキャラクター毎にテイストを変えて描かれています。また、本作ではコミック風の表現が多数使用されていて映画を観ていながらコミックを読んでいるような感覚を持つことができます。この辺は映画館で実際に見ていただければと。

脚本は挫折と再生の王道だが

 本作ではマイルスおよびピーターBの挫折とそこからの再生がメインのストーリーとして描かれています。マイルスについては中盤スパイダーマンとなったものには避けられない悲劇に見舞われ、そこから新たなヒーローとして覚醒します。そういった骨太なストーリーの一方で、作中ではおそらくスパイダーマンシリーズに詳しければクスッとするような小ネタやユーモアが散りばれられています。個人的にはさらっと出たバンクシーのネタが一番好きです。

 一方でこの手の登場人物の多い作品ではありがちなのですが、それ以外のキャラのドラマが弱いという弱点があります。今回一番割を食っているのは敵役のキングピンで、彼が異次元の扉を開こうとする動機にはかなり同情すべき点があるのですが、あまり踏み込まずにさらっと流されてしまっていました。また、グウェン、ペニー、ノワール、ポーカーの4人のスパイダーマンについても実質的にグウェンはヒロイン枠、他の3人は映像表現要員の範囲に留まっていたのがやや残念でした。

続編では東映特撮版のスパイダーマンが登場?

 本作はマイルス主人公のスパイダーマンとしての第1作にあたり、続編が期待されるところです。映画スタッフによればかつてニコ動のMAD動画で人気のあった東映特撮版のスパイダーマンが続編では登場するかもとのことです。私としてはペニー・パーカーちゃんの再登場を期待して続編を待ちたいと思います。

 

P.S. RED I (通常盤) (特典なし)

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