若月圭太のアニメ映画感想ブログ

劇場版アニメ・アニメーション映画の感想を中心としたブログ

無名ちゃんのドキドキプレゼント大作戦「甲鉄城のカバネリ 海門決戦」感想

 「甲鉄城のカバネリ 海門決戦」をNetflixで観ました。日常パート、アクションパートともにヒロイン無名の魅力が散りばめられた清々しいまでにエンタメに振り切った良作です。

作品紹介

 劇場中編アニメーション「甲鉄城のカバネリ 海門決戦」はテレビアニメ「甲鉄城のカバネリ」の続編として製作された作品です。劇場他、NetflixやAmazonPrimeでも観ることが可能です。

 基本的にはテレビ版を見たファン向けの映画ですが、公式サイトであらすじと登場人物に目を通しておけば未見の方でも問題なく観ることができるでしょう。

 以下核心は避けていますがネタバレ有ります。 

 

 

咲かせや咲かせ

咲かせや咲かせ

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あらすじ

 生駒への恋心を自覚した無名、生駒に手作りのプレゼントを渡そうとするもカバネに夢中の生駒とはすれ違ってばかりでついには口論となり、理性を失った生駒は無名を襲ってしまう。ショックを受ける無名。果たして無名は無事に生駒にプレゼントを渡すことができるのか。

 えっ、公式のあらすじと全然違う?いや、これであってますよ。正直今回の海門決戦は先のあらすじのための舞台でしかないので。

アクション・作画

 本作の作画ですが一言で言えば

  無名全振り

 まずはバトルシーンですが、序盤の対カバネ戦、中盤の大型カバネ戦、終盤のまた狙撃手をやってる三木眞一郎カバネリとのボス戦と、全て無名がメインです。生駒さん?(そういえば髪型戻したんですね。)彼は今回ひたすら

  無名のピンチに駆けつけるマン

と化しています。大型カバネ戦とか、お前どうやって無名のところまで来たんだよって説明抜きでいきなり登場しますからね。

 で、話は戻ってバトルシーンですが、武器をバトントワリングのように振り回しながら縦横無尽にカバネを狩っていく無名の見ごたえのあるバトルスタイルは今回も健在です。

 次に日常パート、というかラブコメパート、今回の舞台は冬の日本海ということで登場人物たちも冬服を着ているのですが、無名の冬服が萌え袖可愛い、設定さんGJです。

 今回はとにかく無名の表情がコロコロ変わり、本編では無かったようなコミカルな表情を見せる場面もあり、観ていて飽きません。個人的にお気に入りのシーンは落ち込んだ無名が駿城の中で眠りにつく際にアホ毛がぺたんとなるところです。

エンディング

 さらに本作はエンディングも注目です。なんと主要人物達がサビの部分でダンス、正確にはよさこいを踊っています。ここ数年は手書き作画でのダンスシーンは一時期ほど見なくなっていたのでまさかこの作品でやるとは思いませんでした。エンディングは春の訪れ(ダブルミーニング)を祝う躍動感と華やかにあふれた素晴らしい出来栄えですので是非ご覧ください。

 よさこいなんで「ハナヤマタ」リスペクトと言いたいところですが、真っ先に思い浮かんだのは北野武版「座頭市」ですね。あちらはタップダンスでしたが。

 一つだけ文句があるとすれば、踊りに参加していた人物の中で何故か運転士の侑那さんだけアップのシーンが全くないんですよね。他のメンツは野郎ですら最低でも1カットは目立つシーンがあるのに。

まとめ

  今回、テレビアニメのその後を描いた中編ということで、視聴前はゲストキャラの番外編的なドラマが中心になるものと予想していたのですが、いい意味で裏切られました。この作品では生駒と無名の関係に大きな変化がもたらされました。彼らの今後が描かれるのかはわかりませんが、一つの結末には到達しました。

 本作についてまとめると徹頭徹尾

 無名の

 無名による

 無名のための映画

ということにつきます。あれもこれもと詰め込んで散漫になる作品が多い中、中編という短い尺のなかで優先順位を明確にして高いクオリティの作品を作り上げたスタッフに敬意を示して本記事を終えます。

 

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